掛川市ステンドグラス美術館で19世紀英国ビクトリア朝時代を写真撮影

美術館

掛川市ステンドグラス美術館の見どころ

掛川城に近接したこじんまりとした美術館です。約70点に及ぶ19世紀イギリスのビクトリア朝時代の精緻なステンドグラス、フランス製のバラ窓などを間近に見ることができます。

掛川市在住の鈴木政昭氏から寄贈されたコレクションは、日本で初めてとなる19世紀イギリスのステンドグラスを中心としたもので、世界的にも珍しい展示になります。

季節、時間、天候といった外光の微妙な変化で様々な表情を見せるステンドグラスを楽しむことができます。

掛川城の穴場スポットです。駐車場の近くなので掛川城を見たあとや竹の丸見学の際にでも立ち寄って見て欲しいです。

展示の感想

晴れの日に見に行ったおかげかステンドグラスが光に照らされてキラキラとしていて、とてもキレイでした。そう大きな美術館ではないので混雑もしておらず、展示作品の写真撮影も可能でゆっくり見られました。

掛川城を観光した後でこちらの美術館に立ち寄ったため、いかにも「和」といった雰囲気から一転、かわいらしい洋風建築の見事なバラ窓から降り注ぐ色鮮やかな光を浴びるという体験は、ちょっとした異国感、非日常すら感じられる素敵なものでした。

ステンドグラスというとカラフルな色ガラス、程度の知識しかない状態で拝観したのですが、「鳥のメダイヨン」のパネル以外はほとんどが宗教的なモチーフが描かれています。

そもそもステンドグラスはキリスト教の教会と共に発展したため、一般家庭の窓の装飾に用いられるようになったのは19世紀から20世紀に入ってからだったそうです。

聖人や聖書の一場面などのステンドグラスが多いなか、この小さな鳥のパネルはとても親しみやすくて可愛らしく、教会で見上げるしかなかったステンドグラスが家の窓を彩るようになったことに思いを馳せたりしました。

宗教的なモチーフは、不勉強ゆえに描かれた場面の背景までは理解できませんでしたが、色とりどりのガラスが美しいことよりも、描かれた場面や人物の表情に目がいきました。

聖パウロの生涯」は異教徒から回心してキリスト教の伝道者になった聖パウロの生涯を表した連作のステンドグラスです。四枚のパネルでそれぞれ四つの場面が表されていて、ガラスとは思えないくらいに周囲に描かれた人物なども細かく描写されています。

聖書は今まで出版された書物の中で一番多く刷られたもの、などという話もありますが、書物の挿絵などより教会の窓にはめられたステンドグラスは宗教的な心を震わせる効果があったのだろうな、と思わせます。

エントランスの正面に飾られた「マグダラのマリア」のやわらかな微笑みを見ても、あらためてそう感じます。

海外の教会などは特に祈りの場であるという厳粛さを感じますが、精緻なステンドグラス一枚でも、その美しさが持つ力の一端を感じることができます。

中学生以下は無料なので小さな子の美術館デビューにもおすすめです。

料金

一般 500円
※中学生以下無料

営業時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)

クーポン情報

掛川まるとくパスポート

  • 一般1,800円
  • 小学生800円
  • 掛川城・御殿/二の丸茶室/竹の丸/ステンドグラス美術館/二の丸美術館/掛川花鳥園の計6カ所、通常であれば入館料・入場料が一般3,020円のところを1,800円で購入できてお得。
  • 提携している飲食店などで割引が受けられるクーポンが付属している。

イベント情報

季節によってはナイトミュージアムやミュージアムコンサートといった催しも開催されています。

kakegawa-stainedglass.com
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住所

〒436-0079 静岡県掛川市掛川1140−1
電話: 0537-29-5680

アクセス(行き方)

公共交通機関

掛川駅より掛川バスの居尻線または倉真線に乗車し、北門バス停で下車し徒歩1分。

自動車

東名高速道路掛川ICから約10分。

駐車場情報

美術館駐車場はないが、すぐ近くに掛川城の有料駐車場があります。

混雑状況

休日に訪問しあしたが、そこまで混んでいませんでした。館内をゆっくりと観て回れます。

食事情報

掛川城の二の丸に茶室があり、抹茶や煎茶がいただけます。

デートにおすすめ

営業時間は17時までですがステンドグラスの光は日中よりも夜の方が雰囲気がありそう。
ナイトミュージアムやコンサートなどはデート向きだと思います。

家族におすすめ

バラ窓下のスペースでステンドグラス制作の絵付け体験も行なっているので、子供連れやこうしたワークショップに興味がある方にもおすすめできます。

子連れ、赤ちゃん連れの注意

通路の幅にあまり余裕がありませんので、ベビーカーで内部を回るのは難しいかもしれません。抱っこひもであれば大丈夫です。

まとめ

  • 掛川城に近接したこじんまりとした美術館。
  • 約70点に及ぶ19世紀イギリスのビクトリア朝時代の精緻なステンドグラス、フランス製のバラ窓などを間近に見ることができる。
  • 季節、時間、天候といった外光の微妙な変化で様々な表情を見せるステンドグラスを楽しむことができる。
  • 掛川城の穴場スポット。駐車場の近くなので掛川城を見たあとや竹の丸見学の際にでも立ち寄って見れる。
  • 混雑もしておらず、展示作品の写真撮影も可能でゆっくり見られる。
  • 中学生以下は無料なので小さな子の美術館デビューにもおすすめ。
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