広重美術館の概要
浮世絵師として日本だけにとどまらず世界的にも有名な、歌川広重の作品が展示されている美術館です。
なぜ山形県に広重美術館があるのかといいますと、江戸詰の天童藩士と交遊のあった歌川広重(1797~1858)が、苦しい藩の財政を助けるために一肌脱いだとされ、その一連の作品は「天童広重」として知られています。裕福な商人や農民から借金の返済代わりに広重に肉筆画を描いてもらったとされています。当時は200~300幅くらい描かれたといわれていますが、現在残っているのは19幅のみです。
山形のほか、栃木、静岡、岐阜にも広重美術館はあります。
館内は2階構成で、江戸後期に活躍した初代・歌川広重から、4代までの肉筆画が集められています。たくさんの風景画の作品が何部屋かにまたがり展示されています。有名な作品「東海道五十三次」の綿絵なども納められ、貴重な作品が館内に飾られており、見ごたえがあります。
風景画をモチーフにしたお土産も数多く販売されています。本のしおりや帳面など、文具を中心にここでしか買えないような品物もあるようだったので、とても貴重だと思います。
展示の感想
学生時代、教科書などで学んで知っていた歌川広重の作品を間近でじっくり見ることが出来るので、おすすめです。一番見たかった「東海道五十三次」の展示も素晴らしく、そこはやはり多くの人が集まっていました。
迫力もあり、教科書でみた作品を目の前で間近で見ているということに感動しました。
広重美術館の館内全体で見てもボリュームがある展示内容だと思います。有名な初代・歌川広重以外にも、そこから4代に渡っての作品をみることが出来ます。
あまり知らない人でもたくさんの風景画や綿絵を楽しみながらじっくり見ることが出来ます。壁には展示物だけでなく、歴史や概要の説明もあり、詳しく知らない方にも分かりやすく、とても勉強になりす。
浮世絵師・歌川広重の作品本体だけでなく、その人となりや歴史、当時の時代背景や状況なども分かるような展示内容になっています。江戸時代後期~幕末頃の社会情勢なども感じ取れるような展示内容や展示順序となっていたので、歴史をたどるようでとても充実した時間をすごせます。
あまり歴史や美術作品に詳しくなくても、分かりやすく楽しく作品を見て回れます。この広重美術館を見て回ったことを機に、歴史やその当時の美術作品についても詳しく知りたいと思うようにもなりました。誰にでも共感できる素敵な美術館だと思います。
順路通りに行くと、途中階段を上がって2階の展示もあり、すぐに見終わってしまうこともなく、充実した内容です。貴重な作品がぎゅっと詰まって展示されているので、いい意味であっという間に見れるような美術館です。
館内も落ちつた雰囲気で、ゆっくり優雅に見て回ることが出来ました。歌川広重のファンも数多くいらっしゃると思うので、とても貴重な美術館であり、有意義な時間を過ごせます。
料金
- 一般:600円
- 大学・高校・中学生:500円
- 小学生:300円
営業時間
- 4月~10月 9:00~18:00
- 11月~3月 9:00~17:00
※入館は閉館30分前
※休館日は火曜日および展示替え期間
住所
〒994-0025 山形県天童市鎌田本町1-2-1
電話: 023-654-6555
アクセス(行き方)
天童駅から徒歩15分
駐車場
15台
※天童温泉「ほほえみの宿 滝の湯」の駐車場(300台収容)も利用可
混雑状況
ゴールデンウィークの時期に、山形旅行の中で伺いましたが、思ったほど混雑してはいませんでした。
時間帯は午前11時ころに伺いました。
年配の夫婦や家族連れ、お一人で来られている学生さんがいらっしゃいました。
ゆっくり見学したい方にも最適かと思います。
宿泊情報
周辺は天童温泉などがあり、旅館やホテルなどは困らないと思います。すこし足をのばして山形周辺の温泉地などにも宿泊可能です。
観光スポットも多いので、美術館に立ち寄る前後に行くのもおすすめです。蔵王温泉や、山寺なども、行けなくはない距離かと思うので、山形周辺をいろいろ散策するのにもぴったりだと思います。
時期によっては天童はさくらんぼが有名なところですので、お土産にさくらんぼを購入するのもいいかもしれません。さくらんぼ狩りなども、美術館前後に立ち寄ってみるのもおすすめです。
デートにおすすめ
館内はとても落ち着いた雰囲気で、暖かみのある感じです。大人のデートには最適です。歴史好きな方や、美術品好きな方には、会話もはずんでぴったりのデートスポットかと思います。
お土産もあるので、オリジナルのお土産など、ここでしか買えないような記念の品をお揃いで購入するのも思い出に残り、いいかもしれません。
家族におすすめ
歴史的に有名な歌川広重の作品なので、家族や子供連れで行っても楽しめます。勉強になり、参考になりますし、落ち着いている雰囲気であまり混雑していないので、待ち時間無く、見て回ることができます。
駅からも近く、周辺には駐車場がありますので、アクセスも良いです。館内は静かな雰囲気なので、騒いだりはできませんが、そこまで広すぎる館内でもないので、迷子になる心配もなく、安心してお子さん連れでゆっくりと作品を見て回ることができます。
赤ちゃん連れのご家族も、2階に上がられる際には階段以外にもエレベーターがあるので、ベビーカーの方でも問題なく見て回ることが出来ます。
まとめ
- 江戸詰の天童藩士と交遊のあった歌川広重の美術館。
- 有名で、貴重な作品が館内に飾られており、見ごたえがある。
- 風景画をモチーフにしたお土産も数多く販売。
- やはり「東海道五十三次」が人気。
- 有名な初代・歌川広重以外にも、そこから4代に渡っての作品をみることが出来る。
- その人となりや歴史、当時の時代背景や状況なども分かるような展示内容。
- 貴重な作品がぎゅっと詰まって展示されている。